学校説明会や個別相談会は学校と接点がもてるチャンス!
学校説明会や個別相談会で学校職員の方に直接質問できる機会がありますよね。複数校が集まって開かれる小学校受験フェアに参加することもあるでしょう。
このような機会は効果的に活用しなければもったいないです。面接試験の際にはゆっくり質問の時間を設けていただけることはほぼありません。その学校に入ることを具体的にイメージして、何を聞いたら良いのか事前に準備して臨むことをおすすめします!

具体的に、何を質問したら良いのか。
「何を質問したら良いのか」というのは意外と難しいですよね。その場で考えると緊張してしまって頭が真っ白なんてこともあるので、私は必ずノートに質問事項をメモしてから臨んでいました。質問内容にもポイントがあるので、ご紹介します。
要注意!質問してはいけないことがあります!
私は民間企業で数年間採用担当をしていて、学生さんの面接を担当してきました。面接の最後に「質問はありますか?」と尋ねた時に、イメージが良くなる人と残念ながらイメージダウンする人がいます。
イメージダウンしてしまうのは、「従業員の男女比」や「育休取得率」等、ホームページやパンフレットを調べればすぐにわかることを聞く人です。せっかく入社する可能性がある会社の担当者と話しているのですから、もっと生の情報を聞き出すべきです。
話がそれましたが、「質問してはいけないこと」は以下のような内容です!
注意しなければならないのは上記2点のみだと思います。
「ホームページやパンフレット等に掲載されていること」は先に説明したとおりですが、「学校の方針に反するようなこと」というのが線引きが難しく、さじ加減が難しいですね。
念頭に置かなければならないのは、私立小学校は「自校の教育方針や運営方法に心から賛同し、共感している家庭」に来て欲しいという思いが強いということです。
就職活動であれば、海外展開していない企業に対して「私は今後、日本市場の拡大はあまり期待できないと考えますが、御社は海外展開についてどうお考えですか?」等、ちょっと挑戦的な質問をするのはOKです!むしろ好意的に受け止められることもあるでしょう。
でも私立小学校の世界は違います。伝統を重視し、一つひとつの学校運営の方法にポリシーがあることが多いです。その学校が「家庭で丁寧に作られたお弁当を毎日食べることに意義がある」と考えるならば、その考えに異議を唱えることは、「学校の考えや方針と合わない」と判断されてしまうかもしれません。
「どうぞ他の学校へ通ってください」とまでは言われませんが、価値観が合わないと判断されてしまうのは致命的です。あえて相談会等の場で尋ねることではないと思います。
こんな質問をすれば好感度抜群!
では、反対にどんな質問をすれば良いのでしょうか?具体的な質問例を紹介するので参考にしていただければと思います!
相手が「この人(家族)は本当に学校に興味があるんだな」と伝わるような内容がベストです。すでに公開授業やオープンスクールへ参加済みであれば、その時に感じた疑問等を質問すると良いと思います。入学試験に向けての具体的なアドバイスを求めるのも熱意が伝わると思います。

両親そろって個別相談会へ参加する場合の注意点!
両親そろって個別相談会へ参加する場合には、父親か母親のどちらか一方だけが質問するのではなく、それぞれ違う内容を質問できるよう、事前に準備するのが良いと思います。
我が家は父親と母親の質問をわけて準備し、交互に質問する等工夫しました。父親であれば「積極的に学校に協力したい」という姿勢をみせるためにも「父親が協力できる機会はどのくらいあるか」ということを質問に盛り込むと良いと思います。
他にも「私は男子校で育ったのですが、女子校の良さはどのような所でしょうか?」等、率直な疑問を投げかけるのも良いと思います。
父親の「学校への協力的な姿勢」と「教育への興味関心」を示せるような質問を用意しましょう。

持ち物や服装の注意点!
最後に、説明会や個別相談会、フェア等に参加する際の服装ですが、お受験本番に準じた服装で参加するのがおすすめです。
学校職員の方へ質問できる可能性がある限り、服装で悪目立ちしてしまうのは損です。フェアの場合は少しラフな服装で参加する方もいらっしゃいますが、校長先生や教頭先生が参加されていて質問できる場合も場合もありますので、やはり紺の服で臨んだ方が良いでしょう。
それから、忘れてはならないのは両親それぞれノートを持参し、質問の際にはメモを取るということです。普段スマホやタブレットでメモを取っている方も多いと思いますが、やはりノートが無難です。
幼児教室の先生がおっしゃっていたことで印象に残ってる事があります。
”お受験をするにあたっては、「時代遅れ」だと感じることが多くあるでしょう。でも、現在学校の幹部として働いているのは、あなたたち(母親)の親世代です。「メールよりも手紙」の方が気持ちが伝わります。「タブレットよりもノートにメモする」ことが当たり前の世代です。お受験はビジネスの場ではありません。相手の考えや行動に合わせた対応をしましょう”
とのこと。
