幼児教室

結局、行動観察が一番大事?行動観察で大切なことと対策について考察します!

行動観察

そもそも、行動観察ってなに?

小学校受験の考査の内容は、ペーパー、巧緻性、運動、行動観察、面接の内容で構成されることがほとんどです。これら全てまたはいくつかを組み合わせて考査が行われます。

「お受験=ペーパーをガリガリやる」イメージがあるかもしれませんが、実はペーパーの割合は平均3~4割程度とも言われています。近年ますます重視されているのが行動観察です。

行動観察とは、名前のとおり集団の中での立ち居振る舞いがチェックされる試験です。普段の性格や行動特性が如実に表れてしまいます。お受験を振り返って思うのは、「結局、行動観察が一番大切では?」ということです。

ペーパーが満点でも行動観察の評価が低ければ合格はもらえません。逆にペーパーが今一つでも行動観察で高得点なら合格のチャンスは十分にあります。

どんな風に出題されるの?

行動観察は基本的にグループで行われます。3~5人程度のグループが多いです。コロナ禍前までは特に国立では10名を超えるような人数での試験もあったそうですが、コロナ禍を経てグループの人数は少なくなったようです。

内容としては、「集団課題」「自由遊び」「ゲーム」「模倣遊び」などが一般的です。

★集団課題

グループで特定の課題にみんなで取り組みます。

課題を達成できるかどうかよりも、取り組みの過程をみられています。自分の意見を伝えるとともに、仲間の意見も尊重できているかなど、幼児によってはなかなハードルの高いコミュニケーション能力が問われます。

私見ですが、特に女子校では「協調性」を重視する学校が多い印象を受けました。グループで一つのものを作り上げたり、あえて道具が不足している状態をつくり、譲り合いながら協力できているかチェックしたりといった内容が多いようです。

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個別相談の際にも行動観察で重視するポイントについて数校にお尋ねしましたが、やはりどの学校も「協調性」を挙げていました。

★自由遊び

「〇〇をする」という特定の課題はなく、部屋にある道具を使って自由に遊ぶという形式です。

自分から他のお友達を誘えるか、初対面のお友達と楽しく関われるかといった点がポイントになります。また、いくつかの遊具が用意されていてある遊具に人気が集中してしまった場合、臨機応変に他の遊具の所へ行って遊べるかという点もチェックされることがあります。

★ゲーム

グループ対抗で勝敗のあるゲームをする課題です。

勝ち負けがあるため、勝敗に対してどのような振る舞いをするかが大切です。相手が勝った時に素直に褒めたり喜んだりできるか、勝ちにこだわるあまりズルい行為をしていないかなどがポイントです。

じゅんけんゲームやリレー競争など、子どもが夢中になるゲームが多く、つい普段の性格が出てしまいます。

★模倣遊び

試験官の動きを見て、踊りやポーズの真似をする課題です。

試験官の指示をきちんと理解し表現できているか、恥ずかしがらずに楽しみながら取り組んでいるかなどがポイントです。

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初めての場所で初対面の人達と恥ずかしがらずに楽しくダンスを踊るって結構ハードル高いですよね!

評価されるポイントって?

学校が知りたいのはその子が「集団の中でどう行動するか」です。発言内容や態度を含めてチェックします。

集団の中でリーダーシップを発揮するタイプなのか、それともフォロワータイプなのか。年齢相応の協調性はあるか、主体的に取り組む姿勢はあるかなどが評価のポイントです。

指示の理解や態度

試験官から課題についての説明が口頭でなされます。一度の説明できちんと理解できているか、話を聞く態度はきちんとしているかといった点が評価の対象となります。

他者との関わりにおいて協調性が発揮されているか

集団の中で他のお友達とどう関わるかチェックされています。仲良く楽しく取り組めているか、課題に対して協力して取り組もうという協調性があるか、主体性があるかといった点がポイントです。

片付けや立ち居振る舞い

使った道具の片付けを積極的にしたり、課題の最中にも適宜片付けながら取り組んでいるかは重要なポイントです。その他、机に寄りかかったり肘をついたりといった仕草も見られています。

行動観察の対策、どうする!?おススメの塾は?

行動観察で評価されるポイントは短期間で教え込むものではなく、幼稚園や保育園、家庭の中で時間をかけて培っていくものです。

とはいえ、お受験で評価されるポイントを効率的に学びたい、何も対策しないのは不安という方も多いですよね。ほとんどのお教室では、ペーパーや巧緻性の対策とともに行動観察に向けた授業も行っていると思いますが、中には行動観察に特化したクラスを開設しているお教室もあります。

我が家は行動観察だけのために通塾することはありませんでしたが、季節講習などでスポット的に参加できる塾もあるので、時々参加していました。

試験本番では初対面の子ども達とグループになって課題に取り組むことになるので、良い練習になったと思います。

こぐま会

こぐま会では年長児を対象に行動観察対策クラスを開講しています。東京女学館小学校を希望する方向けのコースもあります。

桐杏学園

桐杏学園では、年中・年長児を対象に行動観察対策クラスを開講しています。一般生も1回ごとの参加が可能なので、気軽に参加してみるのもおすすめです。

エスポワール

エスポワールは、行動観察専門のお教室です。行動観察専門教室として「最も歴史が長く、最も実績のあるお教室」とHPでも謳っています。

子リス会

子リス会は、リトミックの要素を取り入れた受験対策が特徴のお教室です。通常の行動観察クラスは会員のみ参加可能ですが、行動観察特訓は一般生も参加可能です。

まとめ

短期間で対策するのが難しい行動観察。我が家も試験官の話を聞く姿勢や他のお友達との協力姿勢に問題が多く、苦労しました。口頭で説明してもなかなか理解が難しいものです。

早めに行動観察の塾へ通ったり、単発の講座に参加してお子様の立ち位置をチェックするのをおすすめします!

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chako

都内在住、2023年秋に娘の小学校受験を終えたママです。 民間企業において採用担当者として延べ1,000人以上の学生さんの面接を経験しています。この経験はお受験においても大いに役立ちました。 早生まれ&保育園のマイペース女児のお受験を経験し、事前に知っていれば「もっと楽だった」と思うことがたくさんありました。 これから小学校受験を迎える方にとって少しでも有益な情報をお伝えできればと思います。

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